コーヒーを入れるためには、コーヒーを挽くことが必要です。
コーヒーミルは、焙煎した豆を細かく挽き、粉の状態する器具になります。豆の品質と抽出法に合わせて、粉の大きさを変えられるミルもあります。
美味しいコーヒーを入れるには、よいコーヒーミルを使うことが重要ポイントです。
コーヒーミルにこだわる2つの理由
コーヒーミルにこだわることで、保存状態がよいこと、豆の挽き具合を好みで変えられることの2点のメリットがあります。
①毎日、挽き立ての香りと、味が楽しめる。
あらかじめ挽いた豆は、日持ちがあまりよくありません。豆を粉にすることで、豆の防腐剤の役割を果たしている二酸化炭素が出ていってしまいます。
そのため、コーヒーのよい香りの部分となっているコーヒーオイルなどの香り成分が大気に触れて酸化していきます。
豆の場合は数日間、香りがよいまま保存できますが、粉の場合、数時間で香りと味が落ちてしまいます。
②豆の挽き具合を自分好みにできる。
豆の挽き具合は、コーヒーの抽出方法や他の条件に合わせて調整することが大事です。
また、エスプレッソの抽出時間、コーヒーのバランスは、毎日の温度や湿度で変わってきます。
そのため、バリスタは1日のうちに何度も挽き具合が変えて、コーヒーを入れます。
事前に豆を挽いて粉の状態にしておくと、このような調整ができなくなります。
コーヒーメーカーによってコーヒーミルの豆の挽き方を変える
コーヒーメーカーには、様々な種類があります。その種類によって、豆の挽き方を変えましょう。
挽いた粉の大きさによって、香り成分の抽出速度が変わってきます。例えば、粉が細かい場合、水と接触する部分が広くなり、コーヒーの成分が早く水に溶け込みます。
エスプレッソコーヒーでは、瞬間的に抽出するため、極細に挽いた粉を使用します。
一方で、フレンチプレスは、お湯に粉を4分間浸してから抽出するため、カップに沈殿物が残りやすく、苦味が多くなってしまいます。そのため、粗めの粉を使用します。
- 極細挽き:イブリック、エスプレッソマシン
- 細挽き:エアロプレス、モカポット
- 中挽き:サイフォン、ハリオV60、ドリップメーカー
- 粗挽き:ケメックス、フレンチプレス、クレバー・ドリッパー、コールドブリュー(水だしアイスコーヒー)
コーヒーミルの種類
手挽きミルから電動のグラインダーまで様々な種類があります。用途によって使い分けましょう。
手挽きミルの特徴
用途:家庭用/旅行用
挽き目:フィルターコーヒー
長所:デザインが魅力的。コンパクト。
短所:挽くときに力がいる。粉の大きさが均一ではない。
価格:比較的、安価。
家庭用グラインダーの特徴
用途:家庭用
挽き目:モデルによって細かく挽ける。
長所:小型。リーズナブル。
短所:挽く時間がかかる。
価格:手ごろな価格。
エスプレッソグラインダーの特徴
用途:業務用/家庭用
挽き目:極細。
長所:極細挽きが可能。ドサーがある場合、ダマができにくい。ドサーがない場合は、直前に挽けるので粉が劣化しない。
短所:ドサーがある場合、ドサーに粉がたまり劣化しやすい。ドサーがない場合は、ダマができやすい。
価格:高価。
業務用グラインダーの特徴
用途:業務用
挽き目:均一でないこともある。
長所:容量が大きいので、短時間で大量の豆を挽ける。
短所:粒度の微調節が難しい。
価格:非常に高価。