いまや、私たち日本人にとって身近な存在となっているコーヒーですが、一番飲まれているのはどこの国か知っていますか?世界のコーヒー豆の生産量・消費量から、日本の輸入量まで世界のコーヒー豆事情を調べてみましょう。
目次
「世界の生産量」
現在コーヒーは世界60か国以上で生産されています。そのたくさんの生産国の中でもブラジルは生産量全体のおよそ3割を占めており、1位です。
そして、2位はベトナム、3位がコロンビア、4位がインドネシア、5位がエチオピアです。上位5位の生産国のうち、2つの国がアジア圏となっています。
近年、アジア圏でもコーヒー豆の生産がとても盛んになってきており、アジア圏全体を合わせると全体の生産量の3割近くを担担っています。年々その生産量は増えており、逆に、南アメリカ大陸やアフリカ大陸の生産量が全体を占める割合が減ってきているほどです。
「日本の輸入量」
日本はコーヒー豆をほぼ輸入に頼っていますが、主にどの国から輸入しているのでしょうか?
財務省の調べでは、現在、日本は40か国以上の国からコーヒー豆を輸入しています。
1位がブラジル、2位がベトナム、3位がコロンビアとなっており、この上位3国が全体輸入量の6割以上を占めているのです。
ラテンアメリカ最大の経済大国であるブラジルは、コーヒーの難しい生育環境条件を全てクリアしており、まさに選ばれた地であると言えます。そこで収穫される上質なコーヒーは、世界中で愛されています。
また、3位のコロンビアはその甘い香りとまろやかな香りに日本でもとても人気があります。
意外なのは、グアテマラで、生産量は世界11位なのに対し、日本への輸入量はなんと5位なのです。その甘い香りと芳醇な風味は特に日本人好みの豆と言えるのかもしれません。
「世界のコーヒー消費量」
世界の国別消費量は1位はアメリカ、2位はブラジル、3位はドイツ、4位に日本となっています。
世界トップクラスの生産国であるブラジルは、消費国でもあり、毎年消費量が増加しています。
アメリカの消費量は年間140万t、日本は44万tほどでです。しかし、国の大きさも異なれば、人口を異なってくるので、国別消費量が多い国でも人口が多ければ、国民1人当たりの消費量は少ないと考えられるのです。
「世界の1人当たりのコーヒー消費量」
そこで、世界の1人当たりのコーヒー消費量について調べてみると、
世界のコーヒー消費量1位のアメリカは、国民1人当たりの消費量になると10位にすら入らないのです。
1位はルクセンブルク、2位はフィンランド、3位はデンマークと北欧の国々が続いていることが分かります。
1位のルクセンブルグは年間1人当たり26㎏、およそ2,780杯ものコーヒーを飲んでいることになります。これはアメリカや日本およそ8倍にあたります。
ルクセンブルグはドイツ、ベルギー、フランスに囲まれた西ヨーロッパの小さな国ですが、嗜好品にかかる消費税が少なく、周辺諸国からの買い物客が多いことから、この大きな数字が出てくると考えられます。